社長メッセージ
企業理念から事業概要の内容
当社グループは、変わりゆく時代のニーズや期待に応え、新たな価値創造にチャレンジし、社会とともに成長し続けたい、という考えのもと、企業理念『心身(こころ・からだ・いのち)と環境』『食を通じて世の中に貢献する。』を掲げています。こころを豊かにし、からだを健やかにし、いのちを守り、そして環境を大切にする。これらを、食を通じて実践していくことで世の中に貢献し、社会に信用・信頼される企業へ、そして未来永劫存続し続ける会社を目指していく、という思いを表現しています。
社名の通り、「マヨネーズ」を製造販売している会社として認識されると思いますが、当社はマヨネーズだけでなく、「サラダ料理」をキーに事業展開をしています。業界で初めて開発をし、現在でもトップシェアを誇る冷蔵で日持ちのする「ロングライフサラダ」や和総菜などの「サラダ・総菜類」、厚焼き卵やスクランブルエッグなどの 「タマゴ加工品」、そしてサラダだけでなく料理にも活用可能な「マヨネーズ・ドレッシング類」の3つの事業を柱に、『サラダ料理で世界一になる』ことを目指しています。野菜の旨味、甘味を活かし、野菜そのものの美味しさ引き出す日本古来より育まれてきた食をサラダとして捉え、また肉や魚、乳製品などあらゆる食材とマヨネーズ・ドレッシング・ソース等の調味料で調理・加工した「サラダ料理」で人々が充実した食生活を送ることができるよう、当社グループの安全・安心な商品を安定してお届けする という使命のもと、当社の強みである原料調達から商品開発、生産、品質、販売に至るまですべてを自社で行えるメーカー機能に加え、技術・サービス・情報で世界にチャレンジしてまいります 。
外部環境
食市場を取り巻く環境は、国内外の原材料価格の高騰やエネルギーコストの上昇、為替リスクなど厳しい状況が続いています。また、食の嗜好は多様化しており、地球環境への配慮からサステナブルな食スタイルにも注目が集まっています。
そのような環境の中、当社グループは市場の変化をいち早く捉え、市場環境の変化に適応した商品づくりやメニュー提案を行い、お客様のお役に立てる取組みを継続しています。また、地球環境の課題解決や持続可能な社会の実現に向け、環境・社会・健康への貢献を指標にしたサステナビリティ方針の目標にも誠実に取り組み、変わりゆく時代のニーズや期待に応え、新しい価値の創造にチャレンジし続けています。
【KENKO Vision 2035】のポイント
当社グループは、これからも社会に必要とされる、存在価値の高い信頼される企業であり続けられるよう、新たに中長期経営計画『KENKO Vision 2035』を策定しました。従来の3か年の中期経営計画ではなく、当社グループのありたい姿を想像し、長期視点での計画となります。持続的な成長のために、抜本的改革と企業価値の更なる向上を目指し、2035年に向け成長を加速させていきます。
『KENKO Vision 2035』は、2035年に向けた目標を実現するために、4年間を1つのフェーズとして「Phase1:事業構造の改革」「Phase2:再成長」「Phase3:進化・発展」と位置づけ、3段階に分けて改革を進めてまいります。新たな理念体系のもと、事業再編と価値観の統一を図ります。
また、中長期経営計画の策定にあたり、「マテリアリティ」の見直しを行い、5つの重要課題を選定しました。5つの重要課題の解決に向けて、『KENKO Vision 2035』では4つの基本戦略を含めた事業活動を実行してまいります。 基本戦略の1つ目の「成長戦略」では、マーケットインの発想による商品開発やNB品比率アップ、EC事業と海外事業の拡大、新規事業へのチャレンジや持続可能な原料調達に向けた取り組みを実施し、既存事業の収益基盤の強化や事業ポートフォリオの再構築等を実施していきます。
2つ目の「スマート化」では、RPAやAI等を活用しDXを通じた企業改革と生産性の向上を図ることと、新技術の構築、生産の合理化・集約化・環境効率化等を目指し、事業拠点の再編を実施していきます。
3つ目の「人材投資」は人材育成の充実化、育成システムの構築、働き方改革など、人材育成の強化とキャリアプランが形成できる施策の検討及びグローバル企業におけるダイバーシティへの対応も推進していきます。
最後に4つ目の「サステナビリティと社会的責任」は、サステナビリティ方針に沿ったロードマップと投資の実行、人を大切にする健康経営の考え方を推進、地域社会への貢献と共創、リスクマネジメントの徹底やコーポレート・ガバナンスの強化等、環境問題や地域社会活動の推進と、グループ従業員の健康と働きがいに注力した健康経営に向けて取り組みを実行していきます。
この4つ戦略を大きな軸として事業を推進し、2035年度に連結売上高1,250億円以上、連結営業利益75億円以上、連結営業利益率6%以上を目標として進めてまいります。
当社グループの成長に向けた新たなビジョンをもとに、今後の当社グループの変革と成長、そして企業価値の更なる向上を目指し、ステークホルダーの皆様に信用・信頼され必要とされる企業であり続けられるよう精進してまいります。
全体概要
KENKO Vision 2035の位置づけ
当社グループのありたい姿を想像し、従来の3か年計画ではなく、長期的視点での中長期計画を策定しました。 改めて企業理念、ビジョンを見直し、再定義を行っています。
2035年のありたい姿
2035年の未来を実現するためにPhaseを3段階に分け推進していく。
基本戦略
4つの基本戦略
01
成長戦略 Growth Strategy
基本方針
- マーケットインの発想による商品開発
- 基盤商品をブランディングしながらNB品比率上昇
- 海外比率の上昇
- SNSを活用したEC事業の拡大
- 持続可能な原料調達
- 新規事業へのチャレンジ
これまで築いてきた既存事業を強固なものとするため、改めて商品のブランディングや収益体質の強化を図ってまいります。 加えて、持続的な成長・発展ができるよう、「海外事業」や「新規事業」に注力し、事業環境の変化にも対応出来る経営基盤を整え、事業ポートフォリオの再構築を行ってまいります。
02
スマート化 Automation and Innovation
基本方針
- DXの推進(RPA、AIを活用した効率化)
- グループシステムの最適化
- 新技術の構築、生産の合理化・集約化・環境効率化
ビジネスの多様化や労働人口の低下による人手不足などの社会的変化に対応するため、RPA、AIの活用による効率化やシステム化を行い、企業改革と生産性の向上を図ってまいります。
また生産性の合理化・効率化に向けて、工場再編や生産品目の集約などを行ってまいります。
03
人材投資 Investment in People
基本方針
- 人材育成の充実化
- 育成システムの構築
- 働き方改革の実行(社員のモチベーション・満足度向上)
- ダイバーシティへの対応
会社の成長とともに、従業員が成長し、健康で充実した日々を送ることができるよう、働き方の見直しやキャリアプランの実現が実感できる研修等の制度の導入を推進してまいります。
組織においては、一人ひとりの能力を高め、モチベーションやエンゲージメントが高い状態を維持できるような戦略的な人員配置を行い、当社が持続的に成長・発展し続けるための人材投資を行ってまいります。
04
サステナビリティと社会的責任 Natural resource sustainability,Social reponsibility
森林整備、保全活動を通して地域へ貢献
基本方針
- サステナビリティ方針に沿ったロードマップと投資の実行
- 人を大切にする健康経営の考え方を推進
- 地域社会への貢献と共創
- リスクマネジメントの徹底
- コーポレート・ガバナンスの強化
地球環境に配慮した事業活動を推進するとともに、地域社会とのかかわりも大切にし、地域活性化への取組みも推進してまいります。 コーポレート・ガバナンスを強化しつつ、リスク対策や体制の整備等、グループ従業員の健康と働きがいに注力した健康経営を目指しながら、すべてのステークホルダーの幸せづくりに貢献してまいります。
事業ポートフォリオ再構築
事業ポートフォリオをシフトし、利益水準を高めていく。
これまで(現在)の売上ポートフォリオ
- 基盤事業
- グループ事業
- 海外事業、その他
目指すべき売上のポートフォリオ
- これ迄の事業に加え、海外比率を高め、グローバル化を加速
- 次の収益となる新事業へのチャレンジ
当社グループの売上高ポートフォリオ変化イメージ
- 海外比率を高め事業ポートフォリオの変革とグローバル化を加速させる
- 次の収益となる新規事業へのチャレンジ
経営目標・投資計画
KENKO Vision 2035経営目標
KENKO Vision 2035投資計画