〈フード・フォラム・つくば 企業交流展示会2023〉「持続可能なじゃがいも生産」について紹介

2023年12月7日

フード・フォラム・つくば 企業交流展示会2023
「持続可能なじゃがいも生産」について紹介
病害虫に強いじゃがいもを展示


 当社は、11月8日(水)につくば国際会議場で開催されたフード・フォラム・つくば主催の「フード・フォラム・つくば 企業交流展示会2023」にてポテトインダストリー※1の育種機関と実需機関としてポスター発表を行いました。
 
 当社はブースを出展し、「持続可能なジャガイモ生産のための新品種紹介と取組」のポスターを発表しました。
 ポテトインダストリーの育種機関は、サラダ加工適性が高くポテトサラダなどに向いている品種「さやか」や、チップ加工適性が高くポテトチップスに向いている品種「しんせい」など、用途に合わせた使いやすい品種を開発しています。

 じゃがいもを持続的に生産するために、病害虫に強く栽培しやすい品種の普及が重要です。病害虫では「ジャガイモシストセンチュウ※2 」の被害が問題となっています。そのため、抵抗性を持つ品種とその他複数の病害虫抵抗性を持ち、用途に合わせて加工適性があるじゃがいもが求められ、開発が進められています。

 最近では、「ジャガイモシストセンチュウ」に抵抗性を持つ品種が開発され増加しています。展示会では抵抗性がある品種のじゃがいもを実際に並べ、形状や断面の色の違いを分かりやすく展示しました。

 当社は今後も食の発展のために食に関わる研究、発表を通じて豊かな食に貢献してまいります。

※1ポテトインダストリーとは・・
じゃがいも産業に関係する研究機関とメーカーの総称として使用しています。新しい品種の普及活動に賛同した機関による団体です。
・長崎県農林技術開発センター
・道総研北見農業試験場
・カルビーポテト株式会社
・農研機構北海道農業研究センター
・カルビー株式会社
・ケンコーマヨネーズ株式会社

※2「ジャガイモシストセンチュウ」とは・・
南米原産の病害虫のセンチュウで、1972年に北海道で発生が確認ました。シスト(メス成虫が変化したもの。直径0.2〜0.6mmの球形で卵が入っている)を持つセンチュウで長期間生存します。じゃがいもの根に侵入し養分を吸収。症状は、葉の萎れなどが現れ、収量が50%程度減少してしまうこともあり、農家にとって問題となっています。

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